測量技術の歴史~測量はいつから始まったのか?
私たちが暮らす社会は、地図や境界、建物やインフラに至るまで、すべて「測る」ことから始まっています。
この「測量」という技術は、現代の都市づくりや土木工事に欠かせない存在ですが、その起源ははるか古代文明にまでさかのぼります。
◇世界における「測量」の発展
測量は紀元前3000年頃の古代エジプトに始まりました。
ナイル川の氾濫で消えた土地の境界を測り直すため、測量技術が発展。ピラミッド建設にも高精度な測量が使われ、方位誤差は1cm以内とされています。
その後、技術はギリシャ・ローマ・アラビアへ広まり、16世紀ヨーロッパで三角測量が確立しました。
18世紀に精密な測定器「トランシット」が登場し、20世紀には電磁波や人工衛星を使った測量へと進化し、現在では地球規模での高精度な測量が可能になっています。
◇日本の測量の歴史
日本では古墳時代から測量技術が使われていたとされ、7世紀には小野妹子が隋から技術を持ち帰り、本格的な測量が始まります。
大化の改新後の班田収授法では全国の農地を測量。その後、江戸時代には伊能忠敬が全国を測量し、正確な地図を完成させました。
近代以降は三角測量や電磁波測距儀、GNSSの導入により精度が飛躍的に向上し、測量は寺社建築や都市計画など、日本社会の基盤を支えています。
弓田茂樹土地家屋調査士事務所は、毛呂山町を中心に土地の登記・測量・調査を行う専門家です。
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